手続きが完了した翌月、給料日に口座を確認した。
いつもより、残高が多かった。
当たり前といえば当たり前なのに、なぜか少し泣きそうになった。「ここにあったんだ、お金」という感覚。3年間、毎月ここから3.5万円が消えていたんだと、改めて思った。
あなたも、毎月「なんとなく引かれているお金」ってありませんか。給料が入って、気づいたら減ってて、でも何に使ったかよくわからない。私の3.5万円は、ずっとそういうお金だった。
最初の一週間、何もしなかった
保険料が浮いた。それは嬉しかった。
でも正直、最初の一週間は何もしなかった。口座に残ったままにしていた。
「使ってしまいそうで怖い」という気持ちと、「投資って難しそう」という気持ちが両方あって、なんとなく動けなかった。
そんなとき、会社の同期がぽつりと言った。
「NISAって、始めるのそんなに難しくないよ。私もやってるけど、月1万円から入れてるだけ」
その言葉が、妙に刺さった。
「難しそう」のほとんどは、知らないことへの怖さだった
NISAという言葉は知っていた。「税金がかからない投資」というのも、なんとなく聞いたことがあった。
でも「投資」という言葉には、どこか怖いイメージがあった。株の暴落とか、全部なくなるとか。だから調べることすら、ずっと避けていた。
あなたはどうですか。「知らないから怖い」のか「怖いから調べない」のか、どっちが先かわからなくなっていませんか。私はずっと後者だった。
ある週末、ようやく向き合ってみた。逃げるのをやめて、ちゃんと調べた。
わかったこと——
- つみたてNISA(現:新NISA)は、毎月一定額を積み立てるだけ
- 投資信託という"詰め合わせ"を買うので、一社が潰れても全滅しない
- 長期でコツコツ積み立てるほど、リスクが分散される
難しいと思っていた理由の9割は、「ただ知らなかっただけ」だった。保険のときと、同じだった。
なぜ3.5万円にしたか
口座を開いて、最初に設定した金額は月3.5万円。保険に払っていたのと、まったく同じ金額。
「なんで同じ金額にしたの?」と思いましたか。
理由は単純で、「この金額を毎月動かすことには、もう慣れていたから」。3年間、3.5万円を保険に払い続けた体は、その引き落としをもう「痛み」として感じなかった。ならばそのまま、向き先だけ変えてしまえばいい。
消えていたお金を、育てるお金に変える。それだけのことだった。
最初に選んだのは「世界中への分散」
最初に選んだのは、全世界株式のインデックスファンド。世界中の会社に少しずつ投資するシンプルな商品。毎月同じ日に、同じ金額が自動で積み立てられる。
設定は、最初の一度だけ。あとは何もしなくていい。
「それだけでいいの?」と思うかもしれない。私も思った。でも、それでいいらしい。
始めてみて、わかったこと
投資を始めて感じたのは「怖い」よりも「なんだ、こんなものか」という感覚だった。
「お金が働いている」という感覚が、毎日を少し軽くする。
保険料を払っていたころは、お金が「出て行くだけ」だった。今は、少しずつでも「育っている」。その違いが、思っていたより大きかった。
あなたも、毎月「出て行くだけ」のお金が、どこかにありませんか。
このノートに、一緒に書いていきましょう。
※投資にはリスクがあります。元本保証ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。