通知が来たのは、朝の通勤中だった。

スマホを見たら、銀行アプリの通知。

「入金のお知らせ」

なんとなく開いたら、口座残高の数字が、見たことのないくらい大きかった。

1,605,702円の入金。

電車の中で、しばらく画面を見つめたまま動けなかった。


「これ、本当に私の口座?」

解約返戻金が振り込まれた日だった。

ジブラルタ生命の解約手続きが完了して、数日後のこと。160万円以上が、まとめて口座に入ってきた。

嬉しいというより、呆然とした。

三桁を何度も数え直した。百六十万円。

でも次の瞬間、じんわりと悔しくなった。

この160万円は、必要以上の保険を払い続けた3年分の積み重ねだ。

もし最初から、自分に合った保険に入っていたら。

そう思ったけど、でも——気づけた今がある。それでいい、と気持ちを切り替えた。


翌月、保険料が引かれていなかった

入金通知より、もっと実感が来たのは翌月のことだった。

給与が入って、いつものように引き落としを確認する。

電気代、家賃、スマホ代……

あれ。

ジブラルタ生命、35,200円——引かれていない。

当たり前なんだけど、それを目で見て初めて「あ、本当に終わったんだ」と思った。

残したのは、月4,700円の医療保険だけ。

差額は30,500円。毎月この金額が、手元に残るようになった。


「もったいない」の逆転

解約の電話をかけたとき、担当者の方に言われた言葉を思い出した。

「もったいないですよ」

あの言葉は本心だったと思う。でも今、逆のことを感じている。

続けていたら、もっともったいなかった。

毎月35,200円を払い続けて、3年間で126万円以上。さらに何年も続けていたら——考えるだけで頭が痛くなる。

気づいて、動いて、正解だった。


浮いたお金を、NISAへ

160万円の解約返戻金は、そのままNISAの原資にした。

毎月の保険料として消えていたお金が、今度は自分の資産として積み上がっていく。

「保険に入れていた分を、そのまま将来の自分に入金する」

そう考えたら、気持ちの整理がついた。

怖かった保険の見直しが終わって、怖かった投資が始まった。

不思議と、怖くなかった。

むしろ、やっと正しい方向にお金が流れ始めた、という感覚だった。


保険料が「消えた」のではなく、行き先が変わった。それだけのことだった。


💡 見直し後にやったこと・チェックリスト

  • 解約返戻金が正しく振り込まれたか確認する
  • 翌月の引き落としで保険料がなくなったか確認する
  • 浮いた分の使い道を決める(NISA・貯金・生活費)
  • 残した保険の内容・保険料を再確認する
  • 必要な保障が抜けていないかチェックする

この記事はあくまで私個人の体験談です。保険の見直し・投資はご自身の状況に合わせてご判断ください。